一橋ロー入試対策① 入試形式編
こんにちは。ローの忙しさに押しつぶされ記事を更新していませんでした。
去年末のことになりますが、一橋ローに合格したことを報告する記事で「情報を提供したい」と書いていました。そこで、日々の勉強の合間に少しずつ発信していこうと思います。
というわけで初回の今回は、一橋ロー入試の形式についてお話したいと思います。
構成は以下の通りです。
1.入試形態について
1-1 第一次選抜
1-2 第二次選抜
1-3 第三次選抜
2.第二次選抜の答案用紙について
2-1 様式
2-2 日々の演習でどうするか
3.第三次選抜の流れについて
1.入試形態について
1-1 第一次選抜
去年までは適性試験の得点とTOEICスコアを合わせて選抜していましたが、2018年(2019年度)は適性試験が実施されなかったため、TOEICスコアのみでの選抜に変更されました。
第一次選抜は主に倍率調整のために行われ、第二次選抜の受験者数が募集定員の3.5倍程度になるように足切りを行います。(=スコアが一定以下だからといって不合格になるわけではありません)。
例年、選抜通過にそこまで高いスコアが要求されるわけではないです。550点あれば第一次選抜は確実に通過できるでしょう。但し、スコアは最終選抜まで影響するので、できるだけ高得点を獲得しておくべきです(最終合格者の平均スコアは例年700~750点前後)。TOEICについて、作者が行っていた対策を記事にしますので、そちらも参考にしていただけると幸いです。
1-2 第二次選抜
最大の関門、法律論文試験が行われます。合否のほとんどはこれで決せられているといっていいでしょう。細かい対策については別記事で詳述します。
出題科目は、憲法、民法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法の5科目です。商法と行政法は出題されません。
試験は「民事系」→「憲法」→「刑事系」の順で行われます。民事系・刑事系はそれぞれ135分、憲法は90分です。
例年、民事系は民法が2問、民事訴訟法が1問。憲法は主張と反論・私見とが設問で分けられているため実質1問です。刑事系は刑法が2問、刑事訴訟法が1問。配点は公開されていませんが、配点比率は表紙に記載されています。
1-3 第三次選抜
第二次選抜合格発表後、わずか数日後に行われる第三次選抜。面接による選抜であり、例年10人前後が不合格になります。面接再現は別記事で書きます。
2.第二次選抜の答案用紙について
書式が公開されていないため、過去問演習をするなかで「どのくらい書けるんだろうか」と気になる方もいると思います。そこで筆者が受験した年度の情報についてお伝えいたします(非公開情報であり、今後変更になる可能性もあります)。
2-1 様式
答案用紙と構成用紙が配布されます。答案用紙は、A3縦置きで、裏表それぞれ32行です(2019年度試験時)。紙自体が大きいので、予備試験用答練用紙1枚分(表裏4枚分)は書けます。大問1つにつき1枚、憲法のみ2枚が配布されます。本番において分量不足になることはまずありません。刑訴などでは分量が多くないため「ここまでしかいかないのか」と焦るぐらいです。構成用紙はA3の白紙1枚です。
2-2 日々の演習でどうするか
制限時間に間に合う限り、分量を気にする必要はありません。予備試験の解答用紙を法務省からダウンロードしてコピーし、それに収まるように書ければ問題ないでしょう。
3.第三次選抜の流れについて
選抜は午前のグループと午後のグループとに分かれます。受験生は受験番号別に分かれた控室に集合します。集合時間になると、教員の方が来て試験の説明をなさいます。その後、試験開始五分前になると一巡目の受験生が呼び出され、控室を出ます。呼び出された受験生は、面接室の前の廊下に置かれた席で待ちます。前の人が終了して5分ほどすると、担当の方が部屋の外に出てきて、中に入るよう促されます(ノックしてドアを開けることはありません)。入室すると机に荷物を置くよう言われ、受験票で顔を照合されます。着席するよう言われて座ると面接スタートです。試験官は2人です。
次回は、第一次試験対策についてお話ししたいと思います。
以上