「受験生の現実的な答案」と「参考答案」の使い分け
お久しぶりです。
予備論文も終わり、本試の合格発表まで50日を切りましたね。受験生にとっては多少トーンダウンしている時期かもしれません。
この頃、予備論文で「やってしまった。また来年頑張ろう」と思っている方に向けて、昨年以前の最終合格者が順位に応じた再現答案を公開していく流れが生まれています。予備校講座を受講したり、高い本を買ったりしなくても受験生の現実的な答案を見ることができるようになったのは良いことですね。
この「受験生の現実的な答案」の使い方について、少し思うことがあるので記事にしました。
1.結論
受験生の現実的な答案(ぎりぎり合格ラインの答案)は、直前期の最終段階で使うべき。アウトプットの段階では、書くべき点を網羅している参考答案や上位再現答案を参照すべき。
2.理由
答案を公開してくださっている方は、「この程度でも○○位が取れるから心配しないで」「ぎりぎり合格ラインの答案とはこれくらいです」というメッセージを伝えてくれています。採点実感のない予備試験では、実際の答案と評価が最も参考になります。そのため、これらの方の答案は心強い資料になってくれます。
もっとも、試験というものにおいては、目指す水準の少し下に着地することが往々としてあります。したがって、ぎりぎり合格ラインの答案を学習段階で使うのは合格水準に届かない可能性があるのです。
また、当然ながら書き落としや誤りがある答案なので、学習段階でお手本にすると勘違いして覚えてしまう可能性もあります。
個人の考えとしては、確実に合格したいなら可処分時間と相談したうえで多少の高地トレーニングをすべきではないか、と思っています。
なので、学習段階では参考答案や上位合格答案をお手本にし、最終段階で不安になっている時期に読み、「これくらいでも大丈夫なんだ」と安心するために使うのが良いのではないでしょうか。
以上