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【2020/2/21追記】予備試験短答式を突破する方法を考える

 お久しぶりです。

転居の手続やゼミレポートに追われる毎日です、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、今月から予備試験の出願が始まります。

第1関門として立ちはだかるのが短答式試験。例年約8割を落とす厳しい試験です。今回は短答式試験について振り返ってみます。

 ⓪演習方法について(2021/2/21追加)

拙ブログのアクセスを分析すると、この記事の閲覧数が比較的多いことが分かりました。おそらくは、どうやって来年の予備短答に備えるか考えておられる方々が見てくださっているのでしょう。そこで、個人の経験の限度ではありますが演習方法についても紹介することにしました。

 

私が思う王道の演習フローは、肢別本で直前の見直し教材を作る・条文知識を叩き込む→年度別にフルスケール演習をする→時間内での実戦演習と見直し教材で仕上げる、です。

ステップ1の肢別本を使う学習はかなりのハードワークになります。予備の場合、どうしても点数が伸びない科目に限定して行えばいいと思います。

肢別本をまず丸読みし、判例、条文について確認します。条文知識の問題がどれだけ多いか実感するでしょう。2周目は順にとき、理由付きで正解が導けなかった場合にはチェックを入れます。チェックの多い部分は苦手分野なので、別途見直し教材を作成しましょう。

3周目では、チェックの入った部分のみ演習します。これでひとまずインプットは終わりです。これだけでもかなりの効果が見込めます。

ステップ2で、過去問をフルスケールで解きます。年度別演習のメリットはソクタン民法の記事で書いていますのでそちらをご参照下さい。ここでも間違えたものについてはチェックし、きちんと確認します(肢別本で一度やっているはずなので、知識の抜け漏れがないかをダブルチェックすることになります)。

苦手部分の見直し教材ができれば、短答に向けたコンディショニングは短期間でできるようになりますので、ステップ3に移ります。これまでは時間について意識していませんでしたので、"時間内で解く"ということを体感していくステップになります。肢の消去法や解く順、正誤指示の確認など、本番に合わせて対策してください。

後は本番まで、チェックのついた肢、見直し教材、条文を見続けるだけです。

自分は不完全な部分もあったものの憲法・刑訴法・民訴法でこれを実践し、なんとか合格ラインに乗せました。

残り時間は少ないですが、参考になれば幸いです。

 

①短答演習・見直し教材について(2021/2/21修正)

⓪で述べた見直し教材について、ここで検討したいと思います。

過去問教材(パーフェクトなり肢別本なり)に書かれてる解説・情報をどこに一元化するのか。当然、試験当日などに見返せる物でなければダメです。択一六法7冊なんて非現実的。持ち運びが大変だし見返す時間がありません。

 私は判例六法を選びました。7科目の条文知識と判例を登載したテキストとしては最もコンパクトだからです。出題された条文と判例についてチェックし、自分が分からなかった肢については条文や判例からどのように結論を導き出せるのかメモしていました。

また、各科目のどうしても苦手な部分についてはルーズリーフにまとめた情報シートをつくり持ち込んでいました。

②短答振りについて

「短答振り」とは、論文演習を殆どせずひたすら短答過去問演習にあてることをいいます。

私は短答式試験を突破したときこの手段を取りましたが、論文演習を全くしなかったのは失敗でした。

受験年1年前で短答:論文=5:5としたとき、半年前で6:4、受験年1月〜3月で7:3もしくは8:2、4月以降で8:2といった風に段階的に比重を上げていきつつ論文演習も怠らないのが理想でしょう(合格者の多くは2〜4月で8:2と答えてました)。

 

③一般教養について

何故か法律2科目分の配点がある一般教養。30点程度取れれば法律科目の失点をカバーしてくれます。

論理パズル系と英語の最初2問ぐらい、後は学部で履修した分野の問題、大学受験時代の知識で解ける問題を重点的に解き、残りは勘で埋める。私はこの足掻き方でなんとか平均点はとれました。

対策の要否ではよく「要らない」と言われますが、最後の一押しにはなると思います。

④受験地について

個人的には、金銭的に余裕があるなら地方受験をオススメします。交通機関の遅延があまりない上、受験生が東京に比べかなり少ないのでストレスなく適度な緊張感を持って臨めます。

私は仙台会場で受験しました。受験生が東京の10分の1以下なので、トイレの待ち時間などもなく受けることが出来ました。

ただし、短答式試験の受験地により論文試験会場が変わるのでそれは注意してください(仙台の場合、論文受験地は東京です)。

※現在新型コロナウイルスの感染が各地で拡大しているため、どこで受けるかは慎重に検討してください。 

 

 

 

 

演習法や見直しの仕方は人により千差万別です。上記はあくまで私がとった方法であり正解というわけではありませんが、一つの参考になればと思いこの記事を書きました。

                                    以上