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予備試験・司法試験教材備忘録、日ごろの勉強についての記録

一橋ロー入試対策⑥ 第二次選抜編(3)

お久しぶりです。とんでもない暑さですね...

 

今回は一橋ロー入試対策最終回・第二次選抜実践編ということで、私自身の体験も踏まえて書いていきたいと思います。試験当日の心やすめにでもなれば幸いです。

 

1.答案の分量

 答案の分量というのは、自身の手応えを感じ取るのに一番わかりやすい目安なのではないでしょうか。マックス近い分量で書きあげると「よしよし」、半分程度しか書けなかったときには「やばい...」といった感じで。中身が重要なのはもちろんですが、やはり気にしてしまうものです。

 先に結論から言っておくと、合格答案は配られる用紙の50-75%に収まります。全紙びっしり、なんてことは端から想定されていません。答案用紙自体のキャパシティが大きいため、答練用紙4枚分書いたとしてもそれなりに紙面が余るのです(憲法・刑法に関しては書くことが多いのでむしろありがたいのですが)。とりわけ刑訴は難しいため、50%程度しか答案用紙を使わないことになると思います。

 でも、これは気にしなくて大丈夫です。殆どの人がそうですから。回収のときにびっしり埋まった受験生の答案があったとしても、それは同じ記述を引き伸ばしてるだけのことが多いです。

 私はどの科目も紙面使用率が60%にとどまりました。

2.答案のミスはどこまでセーフか

 試験という緊張した環境の中で急いで答案を書くわけですから、どうやったってミスは生じるものです。判例の言い回しを間違えた、論点を一つ落とした、結論が周りと違った、問題文を読み間違えた...など。たしかに失点につながりうるものではありますが、試験はあくまで相対評価。しかも終わった後になって悔やんでも答案は書き換えられません。

 受験生の皆さんが今できるのは、起きうるこれらの事情にどう対応するかです。今回、私が独断と偏見でミスの危険度とトラブルシューティングをまとめてみました。下に行けば行くほど危険度は高いです。息抜きも兼ねてごらんください。

(1)結論が周りと違った

危険度:低

起こりやすい場面:試験終了後の休み時間

対策:理由が説得的であれば結論が周りと違っていようが関係ありません(結論が決まっている問題は少ないです)。一貫した答案を書くことだけ心がけておけばOK。周りの声は聞き流しときましょう。

(2)論点を落とした

危険度:低~中

起こりやすい場面:試験終了後

対策:問題の中核をなすような論点を落とした場合は危険ですが、付随的な論点を落としたぐらいでは問題ありません。そもそも一橋の問題は典型論点をすこしひねったものが多いので、何を聞かれているのかわからないということは殆どないはずです(刑訴除く)。ヤマを張らずまんべんなく学習する事で十分回避可能です。

(3)判例の言い回しを間違えた

危険度:低~中

起こりやすい場面:試験中

対策:うろ覚えで判例規範を書いても、大枠を外していなければ問題ありません(私はこのミスをやらかしました)。頻繁に登場するような最重要判例(憲法で言えば泉佐野・国籍法違憲判決・津地鎮祭・愛媛玉串など)はおさえておきたいところです。

(4)問題文を読み間違えた

危険度:中~高

起こりやすい場面:試験中

対策:憲法の条文選択・刑法の構成要件選択もここに含まれます。即死につながる危険なミスですが、割とやらかしがちです。問題文を何度も読み返す時間はないので、登場人物別にマークをするなど、視覚的にわかる方法で対策をとるしかありません。

もし読み間違いに気づいた場合、時間内に答案の修正が可能か検討します。主体を取り違えたに過ぎない場合は、各箇所を書きなおします。内容面から根本的に間違っている場合は、別の場所に書き直して※などで指示するしかありません。読み間違えたのを修正したことはアピールしておきましょう。

(5)矛盾記述

危険度:超高

起こりやすい場面:試験中

対策:即死レベルのミスです。自分で書いた論証と一致しない結果になっていたり、同じ事情下なのに異なる結論になっているような場合がこれにあたります。

矛盾記述を避けるには、普段の演習で書いた記述を第三者に見てもらうことが有用です。一人で書いていると気づかない点も指摘してもらえるので、自然と矛盾記述をしないように意識するようになります。

試験中矛盾記述に気付いた場合は、矛盾を解消するために答案を修正する必要があります。この時、論証部分の修正はかなり大変なので、あてはめの部分の評価と結論をいじった方がいいです。不自然な評価でもいいので、矛盾しない結論を書くことを最優先してください。あてはめ部分の評価は落ちますが、時間内に矛盾記述を回避するにはこれがベストかなと思います。

私は憲法でこれをやらかし、急いであてはめ部分と結論をいじってなんとかこれを回避しました。危なかった...

(6)途中答案

危険度:超高

起こりやすい場面:試験終了間際

対策:法律試験における禁忌です。形式的なレベルでかなり低い評価をくらいます。絶対に避けなければなりません。以下に対策の一例をあげておきます。

タイムマネジメント

当たり前ですが最重要。答案構成:答案作成=1:3~5ぐらいで見ておくべきでしょう。難問対策として、複数設問がある場合は先に全ての設問について答案構成することをお勧めします。

また、所定の時間を超えて答案構成が終わらなかった場合は諦めて答案作成に切り替えてください。

②書く速度を上げる

案外馬鹿になりません。最低限読める程度を維持できる最速で書く練習を積みましょう。

③答案構成の省力化

どうせ他人はみないので、自分にわかる略字を多用しましょう。

④答案精度のコントロール

答案作成中「これでは間に合わない」と思ったら、評価が少し下がるのを覚悟で答案の精度を下げましょう。「以上」まで書ききることのみを考える緊急手段です。

たとえば、三段論法を多少崩して、「要件は====である。本件では〇〇〇だから、△△といえ、『~~』にあたる。また、◆◆という形で『~~』している。よって、要件をみたすから、本件請求は認められる。」とするなどです。

また、論証の一部の理由付けを省くのも精度下げに使えます。論証を等身大化して使えると、こういった場面で役立ちます。私は民法でこの方法を使用しました。

 

いろいろ書いてきましたが、夏休みを利用してしっかりと学習・演習を積めば、今回書いたようなトラブルにはそうそう遭遇しないはずです。

一橋ロー入試も、究極的には「試験」です。完璧を求められているわけではありませんし、最終的には相対評価です。慢心することなく、しかし恐れ過ぎずに、学習を進めていただけたらと思います。

 

次回は息抜き編として一橋ローの施設や生活について書こうと思います。

 

 

 

                                    以上